ホイールの製造方法

鍛造製法・鋳造製法

鍛造製法 FORGED

より速くを追い求めて軽さと強さ。そして、進化の余地はまだまだ無限にある。
絶対的な軽量、究極的な剛性がある。特にレースシーンで圧倒的なシェアを誇る鍛造製法。
クルマやタイヤのパフォーマンスをMAXに引き出し、文字通りレーシングクオリティのための製法で、パフォーマンスのノビシロはまだまだあります。フォルムは、荒削りで無骨な仕上がり味こそが持ち味。
また、確かな設計力がないと、せっかくのこの製法の利点が引き出せないのも事実。FORGEDという言葉だけに捕らわれていては、イメージと実装感とでギャップを感じることも。

鋳造製法 CAST

しなやかな曲線美、複雑なディテールは鋳造ならではの仕上がり。
フローフォーミングや熱処理といった革新技術によって、運動性能という点でも格段に向上した現代の鋳造ホイール。
特長は、デザイン自由度の高さにある。特に複雑なディテールや曲面的なフェイスラインなどはこの製法なしに形にすることができないのです。
ちなみに鋳造の柔軟性を最大限に活用して作るSSRのドレスアップ系ホイールは、軽さへの拘りがスポーツ仕様級。余分な贅肉を排除した、高性能ホイールと呼ぶにふさわしい仕上がりです。

ホイールの役割

ホイールを選ぶ際にも役割について把握しておくとスムーズに決めやすくなります

デザイン性

ホイールの役割としてまず外せないのが、デザイン性です。ホイールはメーカーによって色々な種類がありますので、好みのデザインやカラーのものを選ぶことで、ラグジュアリー感漂う雰囲気にもレーシーな雰囲気にも変身できます。
純正タイプも良いのですが、他の車と差をつけたい場合にはデザイン性に優れたホイールが役立ってくれます。

走行性/運転性能

ホイールの構造や素材によって重量は大きく変わります。アルミホイールは他の素材よりも軽量でデザイン性にも優れているので、人気の商品です。
下部の重量を抑えることでサスペンションの動きが良くなります。そのため、グリップ感が増しスムーズなハンドリングができるようになります。
ブレーキ性能が向上し、乗り心地が高まるなど、走行性や運転性能が向上します。

放熱性

車が減速する際には、ブレーキパッドを足で押さえてブレーキに摩擦が加わり減速します。
その時に摩擦熱が生じるのですが、熱がそのまま車内に停滞すると故障に繋がる恐れがあります。その熱を逃がすための役割を果たしているのがホイールです。
ホイールが回転することで放熱や外気を送るなどを繰り返して、熱が溜まらないように循環をサポートしています。アルミホイールは熱伝導に優れている特徴がありますので、ブレーキのトラブルを気にせずに安心してドライブが楽しめます。

取り付け前に

ホイールの選定・確認

適合するタイヤの選定、確認

ホイールのサイズ、インセット、取付け穴数、P.C.D、取付け面形状等が、装着する車に適合していることを確認してください。これらが不適合ですと車に装着できません。

装着・ご使用上の注意

付属の専用バルブをご使用ください

クランプイン(ナット締め)タイプのバルブのナットは、メーカーの指定トルクで締め付けてください

タイヤの組付け時には、バルブも新品の専用バルブに交換してください。
古いバルブをそのまま使用すると、グロメット(エアシール用ゴムパッキン)等のゴムの劣化で空気が漏れることがあります。
※バルブは付属の専用バルブをご使用ください。それ以外のバルブを使用しますと、寸法、形状が合わず空気漏れが発生する恐れがあります。

タイヤの組付け

アルミホイールには、タイヤをアウター側から組付けるタイプと、インナー側から組付けるタイプがありますので、確認の上、それぞれのリム形状に合った方法でタイヤ組付けを行ってください。
タイヤ組付けの際には、必ずビード部に潤滑剤を使用してください。使用空気圧の充填は、タイヤビードがリムの周上に均等にのっていることを確認した上で行ってください。
バルブコア(ムシ)は、ショートタイプ(JIS B型、9000番)を使用してください。
※タイヤの組付けのための空気の充填は、安全囲いの中に入れるなどの安全措置をとった上で、空気圧300kpa(3.0kgf/㎤)以下で実施してください。
※タイヤ組付け後は、水槽、石鹸水などでタイヤとリムの嵌合(合わせ目)、バルブ等から空気漏れが無いことを確認してください。バルブの空気漏れの確認はホイールのバルブ穴、バルブ口の双方を確認してください。
※ホイールバランスは、必ず全輪を調整してください。バランスが狂っていると、異常な振動や操縦性、安定性の低下を来すことがあります。

取り付けナット・ボルトの選定

ホイールの取付けナット座(ボルト座)には、60度テーパー座、球面座、平面座などがあります。それぞれの形状に合ったナット(ボルト)をご使用ください。車両のハブボルト(ボルト穴)と、取付けようとするナット(ボルト)の径、ネジピッチ、および長さが合っていることを必ず確認してください。
※ 取付けナット(ボルト)は、必ずホイール指定の物を使用してください。指定外の部品を使用して、十分な締付けができないと、走行中にホイールが外れる危険があります。
※アルミホイールを車体へ装着の際、以下の事項を必ずお守りください。車両の取付け面やハブボルトに錆・汚れ・変形が無いこと。取付けようとするホイールと車両の取付け面の干渉(車両取付け面上のピン・ボルト・センターボス・ワッシャー等とホイールとの干渉)が無いこと。
※取付けナット(ボルト)の締付けには、必ずトルクレンチをご使用ください。取付けナット(ボルト)は締めすぎても、締付け不足でも、ホイール・ハブボルト等の変形やゆるみを引き起こし、事故の原因となることがあります。トルクレンチを使用して、正しい締付けトルクで締め付けてください。
※取付けナット(ボルト)の最終締付けに、インパクトレンチを使用しないで、トルクレンチを使用してください。締め過ぎはナット・ボルト・ホイール等の変形を引き起こし、事故の原因となることがあります。

その他

修理・加工

縁石等に当てた変形・亀裂は修理・加工ができますか

変形や亀裂を生じたホイールの修理・加工は、強度の低下や変形等による性能悪化の恐れがありますので、絶対に行わないで下さい。